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[ダヒェリの最近何読む?] 養育の秘密

☆cine21.com
<犬に育てられた子供>ブルースD. フェリー、ブレザーシャルラビチュ作/ミンウムイン社発行
[ダヒェリの最近何読む?] 養育の秘密 _e0109292_143298.jpg








英語表現のうち韓国に移動するとニュアンスがすっかり違ってしまうことがある。 そのうちの一つを例にとると'mother(あるいはfather)issue'だ。 意味は、母や父との関係がずれたところで起きる対人関係での問題だといえる。 恋愛問題でよく登場する表現の一つでもあるが、母親と仲が良すぎて欠点であるマザコンはマザーイシューがあるとし、父との関係が変に絡まって父親に似た人とだけ恋愛をする女性の場合は、ファーザーイシューがあるといった具合だ。 学校の先生から、職場の上司をはじめ、年齢の多くの高齢な父親の人たちとの関係でいつも問題を起こすときは? ファーザーイシューとなる。 「母親の問題」、『父の問題』といえば、どこの体の調子が悪い時という意味のように聞こえてきて韓国語に移して使うのは容易でない。 このマザーイシュー、ファーザーイシューという表現が人間関係についての話題に珍しくなく登場する理由の一つは、私達がすべてフロイトの子たちだからかもしれない。 フロイトが正しいまちがいを残しリビード、グガンギ、オイディプスコンプレックスなど、マザーの問題、ファーザー問題と関連があると同時に性的な含意がある言葉の多くがフロイトから流れ出たから。

最近公開された<ママ>は、マザーイシューの総集結版だ。 与えることとは劣等感しかないの母、息子が目の前で繰り返す家庭内暴力の犠牲者だった母は、誰が見ても悲しくて死にそうな状況でも、悲しみを病的に表現し、息子にも活発な希望だけを注入する母。 どのように母一人のせいで人生が変わったかって? そんなことができる。 母と父は、個人の成長にとってもだと思うように大きな影響を及ぼす。 児童トラウマアカデミーの上席研究員ブルースD. ペリーが書いた<犬に育てられた子供>は、家庭が地獄だった子供たちが自分の人生を尋ねる事例を扱ったノンフィクションである。 親が子供たちの傷のもとになるには数万種類の方法がある。 大人たちの間では、不慣れな数多くの気まぐれ(一貫性のない養育環境)、子供に直接的物理的な害がないとしても恐怖心を呼び起こす家庭内暴力(時には殺人につながる)、親の養育上の便宜や病的無関心によって引き起こされる極限の養育環境(押入れや犬達の中に閉じ込める場合)、このような例だ。 子供は簡単に怪我をして、治療を始めてもすぐに回復しない。 外傷後ストレス障害は、子供の生涯にわたって影響を及ぼす。 子供がトラウマから、身体的、感情的、精神的に生き残るためには周りの人々、特に子供たちが信じて頼る近い大人が愛と変わらぬ支持、激励を送っていなければならない。 人間関係は、生産的であることもありますが、破壊的であることもあって、滋養分があふれることもありますが、恐怖に追い込むこともあって、トラウマを起こすこともありますが、逆に直すこともできる。 だから<犬に育てられた子供>は、家族から受けた傷に苦しんでいる子供たちに近寄ることを学ぶことができるガイドブックになることもありますが、正しい養育というのはどうあるべきかと教える教科書になることもある。

文: イ・ダヘ2011.06.09
by kazem2 | 2011-06-12 14:28