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貞徳県の四角形の世の中 キム・イングォン「よろしく」

'よろしく',悪口さえジーンとするようになる映画
☆外国人労働者と若者の失業はどのように出会ったか
貞徳県の四角形の世の中 キム・イングォン「よろしく」_e0109292_222016.jpg

初めて「よろしく」と翻訳されました




[OSEN=チョン・トクヒョンの四角形の世の中]
ユク・サンヒョ監督の映画はどこか人においがする。 初めての短編作だった'悲しい熱帯'がそうしたし、シナリオで青龍映画賞、大鐘賞、百想芸術大賞で賞を受けた'バラ色人生'がそうだ。 彼は社会の陰の中でさえぎられた低い存在らをフレームの中に入れて彼らがどれくらいきらきら光る存在かを見せる。 'よろしく'が照らす陰は二種類だ。 一つは地獄のような就職戦争の中にスペックなしで投げられた頭を下げた青春で、他の一つは人権死角地帯に置かれた外国人勤労者たちだ。

映画はあたかも'爆笑クラブ'で"社長悪いです"と外国人労働者をまねたプルランカ(チョン・チョルギュ)のように外国人特有の語り口があたえる笑いから始まる。 だが、その場に誰か見ても韓国の人のキム・イングォンが顔を押しこむ。 "私はブータンの人です"と取り出す彼の話はその'ナチュラルみた東南アジアくじく'が私はキム・イングォンの顔のためにパンさく烈する。 そして続く話はスペックなしで、それらしい容貌なしで就職という考えることさえできないことの私たちの社会の冷たい現実だ。

就職にならなくてブータンの人で偽装して外国人労働者で就職するこのアイロニーな状況は決して笑うことでない。 '私はブータンの人です'という話には先に笑いがにじみ出るが、韓国人が韓国の人だと話せなくなったその現実は涙が出ることだ。 だが、映画の視線はこの低い者らの生苦生入れるリアルに見せながら風刺の笑いを引き出す。 ブータンの人で偽装した放歌(キム・イングォン)は就職した椅子工場でさらに外国人労働者の虐待を受けて生活する。 それと共にこの青年失業者と外国人労働者はその低い位置で迎える同じ社会の冷遇を共感することになる。

人間取り扱い受けることができないのは、就職を出来ない青年失業者らでも、また、就職をしたといっても外国人労働者らのようにあらゆる搾取にあいながら一日一日を不安に生きていく非正規職でも違わない。 映画はこのように最も低い地帯で現在の我が国で広がっている労働の問題を眺める。 だが驚くべきであることはこの決して軽くない問題らによって映画が過度に深刻化しはしないという点だ。

ユク・サンヒョ監督の暖かい視線とキム・イングォンという俳優が持った抜群のコミック演技は映画を見る終始笑いを放つようにして、また、胸どの隅を暖かくさせる。 映画の圧巻(?)これだと言える放歌が外国人らを対象に'悪口講義'をする場面はこの低い者らの心情を表わしながら痛快なカタルシスを提供する。 非難されることを日常茶飯事で生きてきたと考えられる(それで彼らはそのように悪口になじむ)彼らが逆に悪口を習ってののしったこれらにかえす痛快だ。 '子犬系列17度'に該当する悪口はもしかしたらこの無力なこの人らがすることができる唯一だが強力な抵抗のように見なされる。

もちろん映画はさらに深いところに入って現実に唾(針)睡眠しはしない。 かえってファンタジーだと言えそうである展望を見せるのにそれにもかかわらず、映画が伝えようとする主題意識は全く毀損されない。 すなわち思い切り笑った後に残る濃い胸しびれはこの映画の展望が一つの現実だったらと思う(しかし現実は決してそうではない)深い風から出ることだ。


キム・イングォンという俳優はもしかしたらこの映画の中放歌が感じたその感情を映画版で感じたかも知れない。 美男でなければ主演になれない世の中でいつも周辺で留まった彼が、映画の中で"私は韓国の人です。 韓国で仕事をして韓国で金を儲けて韓国でご飯暮らしていく私は韓国の人です。"と話す時、その'韓国の人'という指摘があたかも'俳優'にも聞こえるのはそのためだ。 この周辺人ら、すなわち外国人勤労者やスペックない青年失業者そしてキム・イングォンのように万年甘草と呼ばれた俳優が主演になる映画. 'よろしく'が愉快なことはそのアワビがあたえる痛快さためだ。
/チョン・トクヒョン大衆文化コラムニストmansuri@osen.co.krブログhttp://thekian.net/

OSEN |入力2010.10.03 08:21
by kazem2 | 2010-10-05 21:58