ブロックバスター級の短編が網羅...第10回ミジャンセン短編映画祭部門別「注目」
2011年 06月 18日
(アジア州経済=キム・ジェボム記者)
短編映画の裾野を広げることと後輩の監督養成を目的に発足した"ミジャンセン短編映画祭"が今年で10周年を迎えた。5つの部門に分かれて才気煥発でユニークな作品を毎年披露して来た映画祭が今年も注目されている各部門の代表作を紹介した。
◆非情城市→"スイセン"..."私が間違っていた!"
社会的視点の作品が集まった"非情城市"部門で引き立って見える作品は、断然、パク・ジョンチョル監督の"スイセン"だ。釜山(プサン)国際映画祭で好評の特別な言及を皮切りに、"短編映画祭のカンヌ"と呼ばれるクルレルモン - ペランに進出した作品だ。
主人公ジョングンが経験するちょっとしたささいな出来事がサスペンスを呼び起こして手に汗握るが、現実に反映しようとしたリアルな口語的なセリフはむしろ腹を抱えて大笑いする。どっしりとした主題意識と対比されるジャンルの活用が引き立つこの作品は、パク監督の実際の経験談をもとに作られたという。
朴監督は、2001年第43回スペインのビルバオ国際映画祭で上映された"スパク"を含んで総3編の短編映画を演出し、"バンヅビ(反豆肥)""最終兵器弓"を含むいくつかの映画の撮影をはじめ、様々な映像制作活動を活発にしている。
◆愛に関する短いフィルム→"私を忘れないで"..."失踪申告ほどほどにしようとするんですが"
人影が少ない夜の交番に失踪申告をしている男がいる。一人で残っていた、ある瞬間から始まる彼の記憶。観客たちは彼の失われた記憶を求めて、映画の中をうろうろフラッシュされます。独特の素材と雰囲気を持つこの映画の主人公の名前は、W.そして、そのキャラクターを、かけがえのない消化これは最近の放送で、様々な姿を見せている俳優ギム・ジョンテダ。イ・ユンジョン監督は早々にこの作品の主人公でキム・ジョンテに点つけてて噂を頼りに連絡先を探し回った。
メールでシナリオを送ったが、わずか15分で連絡を受けたという監督は、キム・ジョンテから、"じっとしていても頭の中には傲慢な工夫をしている人"、"心配事は、泰山のだが、ぼんやりと何も考えない人"の印象を受けたという。
ドラマ"ミスリプリー"で悪役演技のクトパン隊長として出演している彼が1泊2日"で意地悪ないたずらっ子に扮する姿もまた天性の俳優であることを実感している部分である。特異なのはきらびやかなフィルモを誇るキム・ジョンテが、今までの短編映画出演経験が皆無のこと。"私を忘れないで"は、俳優キム・ジョンテの初の短編デビュー作であるわけだ。
◆喜劇紙王→"すらすらと"..."これは君だけにする話だが..."
大学の先輩後輩が集まった酒の席で繰り広げられるコミカルなエピソードに終始一貫して観客たちの顔面の筋肉を踊るようにしている映画がある。2009年の"見物"という作品で、コミックと節制が溶け込んだ演出力をお目見えしたギム・ハンギョル監督の二番目短編作"さらさら"がまさにその主人公だ。
ホン・サンス映画のコメディ版といっても過言ではないほど、この作品に出てくるキャラクターの面々は滑稽なことこの上ない。少しずつあらわれるキャラクターたちの一断面たち。そしてそれを見つめる演出者の視線は、必然ホン・サンスの作品の世界のように見えるが、映画はさらに戯画的でジャンル的快感の比重も高い。今年の全州国際映画祭で劇場の中を爆笑の場として作った映画でもある。
◆絶対悪夢→"物理の授業"..."信じられないだろう?まともに見せてあげようか?"
ソウル大の美大を卒業し、中央大学大学院で映画製作を専攻したイ・ジョンヘン監督の作品世界はかなりグロテスクだ。デビッドリンチがデビュー初期に見せてくれた傾向とよく似ている、日本のサイバーパンクの雰囲気さえ漂う。
この作品、"物理の授業"また、監督自身の学生時代の経験談を再構成し、独特の演出を負わせるのに成功する。'坡州(パジュ)"、"海側に一指尺さらに’"などで新鮮な演技を披露したギム・イェリは既にミジャンセン短編映画祭で2度も演技賞を受賞、名実共にミジャンセンスター。
◆4万回の音→"ミドルエイジマン"..."私の年齢が問題か?"
この映画は、会社で切り取られたり、早い年齢でリストラされて、新しい職場を求める私たちの周りの父たちの話だ。映画に見える悪夢のような時間は、まるで新しい仕事を入手するに頑張ってみるが、現実の壁に妨げられ、年齢の制限にかかる彼らの心情をファンタジーに代弁した感じだ。
ノワールとスリラー、ブラックコメディーを標榜が、シンプルな15分の娯楽映画として考えると困難である。その中には優れたミジャンセンと撮影、編集をはじめとして、香港ヌアール唯一好きな監督のB級情緒、メッセージなどが充満するからだ。演出を引き受けたチェ・ソンウン監督は"泥酔権"という独特のコミカルアクションジャンルで注目を浴びてきた。
来る24日から30日までCGV竜山で開かれる第10回ミジャンセン短編映画祭"ジャンルの想像力展"は、"非情城市"(社会的視点を扱った映画)、"愛に関する短いフィルム"(メロドラマ)、"喜劇紙王"(コメディ)、"絶対悪夢'(恐怖、ファンタジー)、'4万回の音"(アクション、スリラー)
5つの分野に分けて上映される。
キム・ジェボム記者 kimjb517@ajnews.co.kr
記事入力2011-06-17 17:29 |記事修正2011-06-17 17:34