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親切でナレーティブが明確な作品<アンクルブンミ>

☆dailymotion.com予告編
☆CINE21.com
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A scene from "Uncle Boonmee," which is to play at the New York Film Festival this month.今年のカンヌ国際映画祭で金獅子賞を取った作品です



“幽霊は空間でなく人と生物に宿ります。”
死を控えたブンミはどこへ行くことになるのかと尋ねて、妻の幽霊は答える。 それは自然の巨大な有機体構造に編入されるという意であることであり、結局生きた者と死亡者の境界がそんなに明確でないとの意であろう。 私たちが生きたそちらにそのままぐるぐる回ることになる魂の旅行日程は物理的に見られないだけだ。 劇中のブンミが死が近づくほど前世の記憶が鮮やかによみがえる経験をする(さらに自身がいつか生まれた洞窟まで思い出す). 生と死、あるいは以前の人生の間の境界は私たちが意識しさえすればいつでも崩れ落ちる。 その記憶を想いうかべることができるようになるとすぐにほとんど直ちに死んだ妻の幽霊とトルブクスンが類人猿の姿をした死んだ息子がブンミのそばに戻る。 そしてブンミの死をそばで見守った二つの人物チェンと筒が映画の末に経験する(まるでブンミに感染するように)どんな特別な事件は、私たちの周辺に飛び交っている神秘な力が突然物質化されてあらわれる瞬間の地層の断面を急に切ると見せてくれる。

<熱帯病>でも<兆候と世紀>等を見たとすればアピトチャポンウイの映画に若干の先入観と恐れがありえる。 だが<アンクルのブンミ>はもしかしたらアピトチャポンウイのフィルモグラフィー中で最も親切でナレーティブが明確な作品としても過言ではない。 CGの力を借りた増強現実を言葉どおり生きていっている現在のあなたがクリストファーノーランの<インセプション>を見て驚くべき想像力だと感心したとすれば、<アンクルのブンミ>はそれこそ驚天動地する映画的事件であろう。 私たちがアンリ、ベルグソンの本を広げてアピトチャポンウイのビジョンを説明できる単語らを探って出すことができることと違い、アピッチャポンをはじめとするタイの人々にはこの神秘な世界がただ自然に体得された信頼の体系という漸移うらやましくて残念なだけだ。

文:キム・ヨンオン 2010.09.15
アンクルブンミ=ブンミおじさん
by kazem2 | 2010-09-15 19:47 | Comments(0)